Photo Work

平成京都百景

2019.2.11

230mm x 210mm x 10mm 本文102ページ

この街を歩いていると、解体された家屋の痕跡が隣接していた建物の壁面に残されている光景に出くわす。それはかって、そこにあった人の営みを刻印した化石のようだ。
痕跡は風雨にさらされ、時の流れの中で磨耗していくだろう。そこに新たに建物が建てば、人々の視界から消える。やがては壁も解体され、人々の記憶から跡形なく消え去るにちがいない。跡地は整地され、コインパーキングとして利用されるか、そこにゲストハウスと称する、町屋を装った簡易宿所が建てられる。
老朽家屋が解体され、新たな建物が建つ、街が新陳代謝しているように見えるが、テーマパーク化するこの地に根をはろうとする人は減りつつある。